英国のロンドンに当時10代の娘二人の合計三人で、5泊6日で観光に行きました。訪れたのは、大英博物館、トラファルガー広場、ピカデリーサーカス、チャイナタウン、ナショナルギャラリー、ハロッズデパート、フォートナムメイソン本店、ケンジントン宮殿です。主に大英博物館の観覧やナショナルギャラリーに展示されている「ひまわり」の鑑賞、次にフォートナムメイソン本店のアフタヌーンティーを体験することを目的として計画を立てました。

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オプショナルツアーは全く申し込まず、全て自分たちで、計画し行動しました。交通機関は地下鉄を使用しました。食事は、朝食は申し込み時にホテルについていました。一応、フルブレックファストといわれたものです。メニューのラインナップは滞在中ほぼ同じで、スクランブルエッグ、焼きトマト、ビーンズのケチャップ煮、ベーコン、ハム・チーズは数種類、パン数種類でした。ジュース類はセルフサービスで、コーヒー紅茶は、オーダーを取るシステムでした。

夕食は、初日はホテル近くの中華料理店で、ヌードル、2~3日目の夕食はテイクアウトのサンドイッチやかっぱ寿司・サーモン寿司をホテルの部屋でいただきました。最終日の夕食は醤油味がとても恋しくなり、ジャパンセンターで日清カップヌードルを購入しました。全体的にアフタヌーンティー以外の食事に美味しいものはありませんでした。お寿司は半ば凍っていましたのには驚きました。

何よりも印象に残った楽しかったことは、フォートナムメイソン本店の、建物、内部インテリアの重厚さと商品のゴージャスさ、多彩なこと、量の豊富さでした。どれをとっても欲しくなる素晴らしいものが一杯でした。食料品が主力のようで、骨付きの巨大なハムがガラスケースで展示され、量り売りになっていたり、紅茶はもちろんのこと、お菓子も大変美味しそうなパッケージのものが素敵なディスプレイで並べられていました。

アフタヌーンティーをいただくため、お昼前に訪れてしまい、数時間待つため様々な階を冷かしながら歩いて回りました。上階にも、オリジナルのキッチンアイテムやティーセット、ステーショナリーなどが、大変お洒落においてあり、目の保養になりました。娘たちに、ショッキングピンクのペンケースを購入しました。

午後2時を回り、アフタヌーンティーの時間になったので、レストランに行くと、窓際の広いソファの付いたボックス席に案内されました。お茶の種類を聞かれ、ダージリンティを注文しました。ほどなく、大きなポットとイメージそのものの三段トレーが人数分置かれました。周囲には、ほとんど日本人のお客さんしかいません。大変空いている店内です。私たちが食べ始めるころ、初老の男性が、真ん中に設置されているグランドピアノで生演奏を始めてくれました。とても、豪華な時間を味わうことができました。

まず、ロンドン市内を歩いていて、どこでも、聞こえてくるのはアジア人の私たちに対する好奇な視線です。「チニ―」と、いつも聞こえてきました。中国人と勘違いされているようです。それとも、アジア人という意味の総称なのかもしれません。少々、困惑しました。

2番目に不快だったことは、最初に旅行社の方からも言われていましたが、10ポンド紙幣を出すと明らかに嫌な顔をされ、中には偽札と思われたのか、空中に紙幣を上げて、伸ばして確認する店員もいました。これは、こちらも国柄を理解していなかったことにも落ち度は確かにあります。

また、フォートナムメイソン本店で、持参していたクレジットカードの暗証番号がわからくなり、結局、そのカードを廃棄することになったことは残念でした。余談ですが、カードの色を見て明らかに愛想を出してくる店員にも戸惑いました。最終日のことですが、早朝に起き、ホテル周囲を娘とともに散歩をしました。

ケンジントン宮殿前のエリアですが大通り以外には、誰も歩く人間はおらず、私たちも朝日を浴びながら、気持よく、街並みを楽しんでいましたが、急に向こうから、あまり人相の良くない、身なりもみすぼらしい男性が、新聞とドーナツ袋を持ったまま、こちらに近づいてきたことには、本当に恐怖でした。彼はいきなり「May  I help  you?」と尋ねてきただけでしたが、殺されるかもしれないと、一瞬感じました。日本とは違うということを、常々忘れてはいけないと危機感を強めさせられた経験でした。